米海軍厚木航空施設(2025年5月23日)- 厚木航空施設に駐留する在日米海軍司令部消防隊(米軍消防)は、基地南西側ゴルフコースのフェンス付近、基地外で発生した火災の消火活動を綾瀬市消防署(綾瀬消防)の消防隊員たちと協力して行った。
米軍の消防隊員たちは、夕方のフィジカル・トレーニングを終えようとしていたところ、建物の裏から大きな煙が上がっていることに気づいた。隊員らは直ちに現場のある南方へ向かい、煙を発見し、火災の発生場所を特定した。
約1ヶ月前、滑走路北側付近で深夜に発生した火災の時と同様、米軍消防の隊員らは自分たちが何をすべきかを理解しており、基地を囲むフェンスで隔てられた状況の中、消火栓にホースをつなぎ迅速に器材を用意し消防車両を配備した。
米軍消防の到着から1~2分後に到着した綾瀬消防は、現場が綾瀬市内にある消火栓から約2,850フィート(約870m)離れており、水の確保に困難を要することから基地の中からの応援が必要だと判断し、米軍消防と連携を取り活動を行った。
「簡単にホースを外して立ち去るわけにはいきません。一度ホースを引いてしまえば、大量の水が逆流するなど、その他諸々の問題が発生します。」と20年の経験を持つ、米軍消防のマイケル・ディオン副消防長は言う。
綾瀬消防の中継送水作業が夕方の帰宅ラッシュと重なり、中継ホースが県道45号(丸子中山茅ヶ崎線)を横断していたことから渋滞が発生し、神奈川県警が道路の通行を一時的に2時間規制する必要があった。フェンス越しに厚木基地内からの中継送水のみで消火可能と判断した時点で、中継ホースは撤収、道路の通行規制は解除された。
米軍消防は、綾瀬消防車両に水の供給とハンドラインによる消火支援をおこなったが、夜が深まっても火災の終息に目途が立たないことから、現場指揮官の渡津隊長はハンドラインのホースでは火災に効果が少ないと判断し、放水銃を使用した大量放水に切り替えるよう指示を出し、ほどなくして飛行場から航空機火災救難消防車で到着した海上自衛隊地上救難班と共に消火支援を継続した。
米軍と自衛隊の厚木基地消防は綾瀬消防に水を供給し続け、3つの消防隊は協力して消火活動を行った。すべての隊員が懸命に消火にあたった。合計7台の消防車両、人員35名が消火活動に従事したが、その中、米軍消防隊は現場を離れる翌朝午前6時12分頃まで給水と消火支援を行い続けた。
綾瀬市消防署の和田敏宏署長は、「フェンス越しではあるが顔の見える関係が築けたことは今後の活動の中でも大きな効果があったと思います。また、朝まで放水が必要である旨を伝えたところ、『朝まで付き合います。』との厚木基地消防隊長からの言葉で私どもは、奮起して活動することができました。」と述べた。
米海軍厚木航空施設、海上自衛隊、および地元の綾瀬市は、このような緊急事態が発生した場合、相互援助協定に基づき互いに協力する。この協定は、米海軍と日本の強固な関係を維持する上で重要な役割を果たしている。
また、海上自衛隊第4航空群司令の鈴木克哉海将補は、「(火災は)不幸な事故ではあったものの、米軍消防、海上自衛隊が、普段から行っている共同訓練の成果を発揮し協働で消火活動に当たり、対処能力を発揮することができた。」と本件について語った。
米海軍厚木航空施設は、西太平洋艦隊航空司令部、第5空母航空団(CVW-5)、第51ヘリコプター海洋攻撃飛行隊(HSM-51)、およびその他23のテナント部隊の戦闘準備態勢を支援し、西太平洋に配属された部隊に物流支援、調整、およびサービスを提供している。
翻訳:米海軍航空施設広報部
English Version: https://www.dvidshub.net/news/499473/joint-cooperation-naf-atsugi-personnel-assist-ayase-city-fire-response
Date Taken: | 06.05.2025 |
Date Posted: | 06.05.2025 02:40 |
Story ID: | 499698 |
Location: | AYASE, KANAGAWA, JP |
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This work, 共同協力:厚木基地隊員が綾瀬市の火災対応を支援, by SN Brianna Bonilla, identified by DVIDS, must comply with the restrictions shown on https://www.dvidshub.net/about/copyright.