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    世界の写真家⑩ 感光材料の進歩 – 湿板写真

    YOKOSUKA, KANAGAWA, JAPAN

    12.16.2013

    Courtesy Story

    Commander, Fleet Activities Yokosuka

    湿式コロジオン法の発明

    1851年、イギリス人彫刻家フレデリック・スコット・アーチャー(1813~1857)が、湿式コロジオン法を発明する。沃化物を分散させたコロジオンを塗布したガラス板を感光剤の硝酸銀溶液に浸し、湿っているうちに撮影するという方法で、撮影後、すぐさま硝酸第一鉄溶液で現像する必要があった。そして次にシアン化カリウム溶液で定着させると、ガラス板のネガが完成する。

    湿板写真は以前紹介したダゲレオタイプの鮮鋭度を持ち、加えてカロタイプと同様に焼き増しが可能というふたつの長所を併せ持っていた。1850年代から1860年代には、湿板写真は世界中で写真感光材料の主流となっていく。日本にも長崎経由で普及し、坂本龍馬をはじめとする幕末の写真は、すべて湿板写真である。

    露光時間も5~15秒まで短縮され、同じ頃、鶏卵白を使った退色しにくい印画紙アルビュメン・ペーパーも開発された。屋外での撮影も盛んにおこなわれるようになるが、暗室用テントや薬品を持ち運ばなければならず、撮影および薬品の扱いに精通した写真専門家以外には、湿板写真を撮ることは不可能であった。

    - 河辺雄二、FLEACT横須賀広報課

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    NEWS INFO

    Date Taken: 12.16.2013
    Date Posted: 02.16.2024 19:42
    Story ID: 464162
    Location: YOKOSUKA, KANAGAWA, JP

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