米海軍厚木航空施設 司令官交代式を実施

Naval Air Facility Atsugi
Story by Gregory Mitchell

Date: 08.19.2026
Posted: 09.16.2026 02:17
News ID: 574831
NAF Atsugi’s 35th Change of Command

米海軍厚木航空施設・日本 - 2026年8月20日、米海軍厚木航空施設(厚木基地)で伝統的な司令官交代式が執り行われ、ジェフ・シュワブ大佐がニコラス・ルクレア大佐の後任として、同施設の司令官に正式に着任した。

海上自衛隊との共同使用基地であり、西太平洋における後方支援・整備・飛行運用の要衝である厚木基地。今回の司令官交代は、この重要な基地にとって新たな章の幕開けとなる。

防衛省大臣官房審議官の末富理栄氏による来賓祝辞に続き、ルクレア大佐が登壇した。軍高官や来賓に挨拶を述べ、参列者に向けて退任の演説を行った。

「ここ(厚木基地)での任務を通じて、世界で最も重要なパートナーシップの一つである『日米同盟』を、最前列で目の当たりにしてきました」とルクレア大佐は語った。「日米同盟は、決して抽象的な概念ではありません。この基地で、地域社会で、そして太平洋全域において、日々実践されている確かな現実です。地域情勢が変化し続ける中、その重要性は低下するどころか、ますます高まっています」

ルクレア大佐は続けて、現在の太平洋地域がここ数十年で最も重大な戦略的変化に直面していると言及。その要因として、影響力争いの激化、急速に進む軍事近代化、そして海空域におけるグレーゾーン活動の拡大を挙げた。

その中には、地域の安定と繁栄を支えてきた「ルールに基づく国際秩序」に対する挑戦も含まれる。さらに、この地域の国々が、安全保障だけでなく、確固たるリーダーシップ、一貫性、そしてパートナーシップを求めて日米両国に視線を注いでいると付け加えた。

「こうした課題に対処する手段こそが同盟なのです」とルクレア大佐は述べた。「安定が決して当たり前とは言えないこの地域において、同盟こそが侵略を阻止し、パートナー諸国に安心感を与え、安定を維持するための手段なのです」 こうした日米同盟の姿は、厚木基地における米海軍と海上自衛隊の日常的な協力体制にも表れていると言及した。

「我々(日米両国)の部隊は、国際的な軍事関係において類を見ないほどの信頼関係を築きながら、共に訓練し、共に計画を立て、共に作戦を展開しています」とルクレア大佐は語った。「共同の洋上哨戒(パトロール)であれ、航空作戦であれ、あるいは合同演習であれ、日米の相互運用性は確かなものです。これは単なる話題ではなく、実在する真の能力なのです。そして、この能力こそが、地域全体における抑止力を強化しています」

ルクレア大佐が語る絆は、軍同士の関係にとどまるものではなかった。

「日米同盟は軍事的なものだけではありません。人と人との繋がりでもあります」とルクレア大佐は述べた。「それは、厚木基地と綾瀬市、大和市、そして周辺地域の住民の皆様との日々の関係そのものです。そこで築かれた友情、育まれた協力関係、そして年々深まりゆく互いへの敬意に他なりません」

続けてルクレア大佐は「日本の友人や近隣住民の皆様に、心からお伝えしたい言葉があります」と語りかけ、『皆様の温かいご支援とご理解に、心より感謝申し上げます』と日本語で述べた。

「皆様とのパートナーシップこそが、この基地をより強固で安全なものとし、そして繋がりをより深いものにしてくれました。私たち米軍兵士とその家族をコミュニティに迎え入れてくださり、ありがとうございます。ここで任務を果たせたことは、私の軍歴における最高の栄誉の一つです」

さらにルクレア大佐は、厚木基地の日々の運用を支える米国人スタッフや日本人従業員、そして何よりも兵士たちに対し、深い感謝の意を表した。

「(君たちは)数多くの専門分野を持つ多様なチームであり、一丸となって海軍の任務を安全に遂行し、隊員とその家族が安定して安全に暮らし、働ける環境を支えてくれています」とルクレア大佐は称えた。「君たちの懸命な働きが、成果を生み出しているのです。この基地が成功を収めているのは、まさに君たちのおかげに他なりません」

大佐はこう続けた。 「もし日米同盟の強さに疑問を抱く者がいるならば、ぜひ一日、私たち米海軍と海上自衛隊の隊員たちが連携して活動する現場を見ていただきたい。その同盟の証は、まさにここ厚木にあります」

迫る退役のとき 今回の司令官交代式は、ルクレア大佐の26年間にわたる米海軍での現役生活の節目でもあった。

大佐は、自身の軍歴を支え、良き影響を与え続けてくれた両親、妻、そして子どもたちに感謝を述べ、家族と共に人生の新たな一歩を踏み出すことを楽しみにしていると語った。

「海軍での任務を誇らしく思うと同時に、身の引き締まる思いでもあります」とルクレア大佐は振り返った。「海軍のおかげで、世界中を巡ることができ、卓越したパイロットたちと共にコックピットに座ることができました。そして、どれほどの時間を要しようとも、直面する課題がいかに困難であろうとも、決してその志を揺るがすことのなかった兵士たちを率いるという機会まで私に与えてくれました」

また、大佐はリーダーシップとは決して演壇のマイクの前で語る人物のことではないと語った。それは毎日現場に足を運び、仕事をこなし、任務を成し遂げる人たちのことだと学んだと述べた。

「もし私がこれまでに何かを成し遂げられたのだとすれば、それは共に仕えてくれた人たちの力があったからに他なりません」とルクレア大佐は述べた。「これらの学びを携えて、私は次なる新たな挑戦へと進む所存です」

シュワブ大佐、厚木基地の新たな司令官として着任 ジェフ・シュワブ大佐は、実績のある海軍航空パイロットであり、かつて第23ヘリコプター海上戦闘部隊(HSC-23)の部隊長を務めた経歴を持つ。大佐は前に進み出て命令書を朗読し、正式に厚木航空施設の司令官としての任務を引き継いだ。

「日米同盟はインド太平洋地域の平和、安全保障、繁栄の礎である一方で、この同盟は、この会場にいる皆さんの懸命な努力なくしては存在し得ないということを、私たちは認識しなければなりません」とシュワブは述べた。「そのために、厚木基地は日米の統合と相互運用性のモデルとなるでしょう。私たちは共に取り組み、共に訓練し、共に成功を収め、最終的には共に強くなっていくのです」

スピーチを締めくくる前に、シュワブは新たに指揮を執ることになった部隊に対し、自身が寄せる高い期待を改めて伝えた。

「卓越性は、そうやって築き上げられるものです。それは、ある劇的な瞬間によってもたらされるものではなく、物事を少しでも良くしよう、少しでも賢く働こう、そして自分自身にさらに高い基準を課そうという、数え切れないほどの小さな決断の積み重ねによって生まれるのです」

米海軍厚木航空施設は、西太平洋艦隊航空司令部、第5空母航空団(CVW-5)、第51海 洋攻撃ヘリコプター飛行隊(HSM-51)、およびその他23のテナント部隊の戦闘即応体 制を支援し、西太平洋に配備された部隊に対して後方支援、調整、および各種サポート を提供しています。