English Version: https://www.dvidshub.net/news/567294/us-navy-captain-delivers-thanks-personnel-responded-medical-emergency
米海軍厚木航空施設、日本(2026年6月10日)- 先週、西太平洋艦隊航空司令官のティム・オズボーン大佐は、先月硫黄島で発生した医療緊急事態において、勤務時間外にもかかわらず迅速な救護活動を行った厚木基地所属の隊員らに対し、感謝状を授与した。
「特に、消防検査官の三井氏の行動を称えたいです」
2026年6月2日、厚木基地内の米海軍日本管区司令部消防署を訪れたオズボーン大佐は、整列した消防隊員たちを前に、次のように感謝の言葉を述べた。
「三井氏は救命要請の無線を聞いた瞬間、一刻を争う事態であることを瞬時に察知し、すぐさまAEDを手に現場へと急行してくれました」
今回表彰された三井一(はじめ)氏は、米海軍厚木航空施設に所属する消防検査官である。当時は、硫黄島で実施されていた陸上空母離着陸訓練(FCLP)の支援任務に就いていた。
2026年5月7日の深夜、長い一日の訓練支援を終え、夕食の片付けをしていた三井氏の耳に、無線から緊急事態を告げる緊迫した声が聞こえてきた。
勤務時間外であったにもかかわらず無線連絡に応答した理由について、三井氏は米海軍厚木基地広報のインタビューで次のように答えた。
「私は消防士ですから、任務を果たすのは当然のことです」
三井氏がAEDを持って現場へ駆けつけると、そこでは米海軍の隊員たちが、意識を失った仲間に必死の救護措置を施していた。心不全を起こして倒れたこの隊員は、米海兵隊岩国航空基地の航空中間整備隊(AIMD)に所属しており、当時は訓練支援のため、一時的に硫黄島へ派遣されていた。
海上自衛隊の医療隊員が到着するまでの間、三井氏と米軍隊員たちは交代で胸骨圧迫とAEDによる救命処置を続けた。ほどなくして、専門的な訓練を受けた海上自衛隊の医療隊員が現場に到着し、救命処置の指揮を執り始めた。このとき、現場で唯一、日米両国の言葉を話せる人物が三井氏であったため、同氏は自ら進んで通訳役を務めた。当時の過酷な状況について、三井氏は次のように振り返っている。
「胸骨圧迫の手を緩めずに通訳もこなすのは容易ではありませんでしたが、現場にそれができる者は私しかおらず、とにかく同時にやるほかありませんでした」
懸命な胸骨圧迫とAEDによる救命処置が実を結び、意識を失っていた隊員の脈拍が戻った。救急現場で即席に結成された日米合同チームは協力して、隊員を近くの診療所へと搬送した。しかし、現場は太平洋の真っ只中に浮かぶ孤島である。一刻の猶予もないと判断され、より医療設備の整った岩国航空基地への緊急搬送が即座に決定された。
海上自衛隊と航空自衛隊の隊員たちがP-1哨戒機の出動を急ぐなか、救急チームは患者を滑走路へと搬送した。
2026年6月1日、海上自衛隊航空集団司令部で行われた感謝状授与式の席上、オズボーン大佐は航空集団司令官の金嶋浩司海将に対し、日米の息の合った連携に対する驚きと深い敬意を伝えた。 式典の中で、オズボーン大佐は次のように語り、救出作戦の成功を称えた。
「真夜中にもかかわらず、一分の隙もない実に見事な連携でした。日本の第1航空隊と第21航空隊の隊員の方々が、我々の第5空母航空団(CVW-5)医療チームと力を合わせ、暗闇のなか患者を乗せて離陸し、岩国基地までの約3時間を飛び抜けてくれました」
救命に関わった数十名もの隊員による迅速な対応が、速やかな緊急搬送へと繋がり、隊員の命を救う結果となった。
式典後に発表された声明の中で、金嶋海将は、この救命劇を可能にした日米の協力体制を次のように強調した。
「今回の硫黄島における緊急医療対応で示された迅速かつ緊密な連携は、海上自衛隊と米海軍が、作戦、後方支援、そして日頃の人材交流において、極めて高いレベルで協力できていることの証です。私は、この揺るぎない日米のパートナーシップと緊密な協力を、今後もさらに推し進め、強化していかなければならないと確信しています」
突然の命の危機に直面した隊員は、岩国基地へ搬送された後、順調に回復を遂げた。現在は一部制限付きではあるものの職務へと復帰している。
救命に尽力した自らの部下と日本の隊員たちを心から誇りに思ったオズボーン大佐は、その感謝の気持ちをどうしても直接伝えたいと考え、自らの手で感謝状を授与した。
「あの夜の行動は、米海軍、海上自衛隊、そして航空自衛隊が何十年もの間、共に訓練を重ね、価値観を共有し、互いに敬意を払い続けてきたからこそ成し得た結果です。皆さんの迅速な対応、優れた専門知識と技量、そして米海軍兵の命を救うための揺るぎない献身に、心から感謝します。皆さんに深い感謝と、永遠の敬意を捧げます」
米海軍厚木航空施設は、西太平洋艦隊航空司令部、第5空母航空団(CVW-5)、第51海洋攻撃ヘリコプター飛行隊(HSM-51)、およびその他23のテナント部隊の戦闘即応体制を支援し、西太平洋に配備された部隊に対して後方支援、調整、および各種サービスを提供しています。
この記事は米海軍厚木航空施設広報部によって翻訳されました。